前回は2025年1月時点での情報ツール利用について書きましたが、最近変化があったのでまとめてみます。書きながら整理するのが狙いです。
Cosenseで生活のロギングを始めた
えむおーさんが日報として日々の生活をCosense上で公開しながらメモしているのを見て、私も真似してみることにしました。
試してみると、とても楽しい。以前Scrapbox時代に日付ページを毎日作成してメモをしていたこともありましたが、今回はそれよりも明らかに楽しいのです。LogseqやObsidianのデイリーベースのツールで同じような使い方をしていたこともありましたが、やはりそのときよりも楽しい。
それまでとの最大の違いは「公開」していることです。Cosenseは公開か非公開かしか選べないため、公開するならすべてのページが公開されます。その結果、非公開のときよりも他人も見るかもしれないことを意識して書くことが増えました。おそらくそれによって書き方が変化し、楽しさが生まれているのだと思います。ここら辺の気持ちをうまく表現できないのですが、公開していることとCosenseの書きやすさが掛け合わさって楽しさに繋がっているのだと思います。
記述量も増えました。SNSに投稿するのは抵抗感があるのものでも、Cosenseへの追記だと抵抗感が薄まるからではないかと思います。記述が増えると、連想的にメモが生まれ、ページ化できそうならページ化して整理するという流れが生まれました。この何か溢れ出してくる感じや、それをページにすることで何か生み出している感じが楽しさに繋がっています。
非公開だと「わざわざメモにしなくても」「細かく書いても使わないだろう」とついつい考えて手が止まっていたのだと思います。これが公開になると「どこかの誰かが、いつか見るかもしれない」という可能性があり、それが書くことを駆動する感じがあります。
決して監視的なプレッシャーではなく、役立つものを残す可能性を増やせるかもしれないという期待に近い感覚です。Cosenseの公開は「誰でも見られるけれどほとんど見られていない。でもたまに見られている」という絶妙な距離感があります。
先日、京都でのブックカタリストの語り方というイベントに参加した際、そこで倉下さんが「SNS(Web)に良いリンクを植林する」という話をしていました。公開Cosenseでやっていることはこれに近いかもしれません。世界を良くする取り組みというほどではありませんが、誰かの役に立つかもしれない情報を残しておく、そんなつもりでやっています。
ちなみに、Cosenseの弱点としてiPhoneで書きづらい点があるので、基本的にはPCで書き、iPhoneでは簡易的なメモ程度にとどめています。リンク作成などの作業はあとからPCで行っています。
公開できない情報は非公開Cosenseでやっていく
公開Cosenseは楽しいですが、当然ながら公開できない情報もあります。その扱いについていくつかの選択肢を検討しました。Cosense、Notion、Capacities、Obsidian、Workflowyが候補でした。
暫定的な結論としては、非公開Cosenseを公開Cosenseと同様に使っていく方法を採用しようと思っています。現在はCosenseが非常に楽しいので、どこまでCosenseで対応できるかを探ってみたいというのがあります。
公開にせよ非公開にせよツールが同じであれば、使い方や運用の仕方が同じなのは良い点です。日付のページを作り、必要であれば切り出してページを作成していくのは同じなので、混乱せずに使えたり、習熟していけそうです。
一方で、公開と非公開の両者を使っていく上で、どちらに情報があるか混乱する可能性もありますが、Cosenseはプロジェクト横断で検索できるので、必要な情報は検索で辿り着ける可能性が高いだろうと見積もっています。
また、どちらに書いているのか混乱しそうな気もしますが、公開プロジェクトのテーマはライト、非公開プロジェクトのテーマはダークにすることで混乱がなるべく少なくなるようにしています。
検索すればなんとか情報を見つけることができるというのは整頓せずに整理できるCosenseの強みなので、この特徴を活かした運用になっていくはずです。
Capacitiesからオブジェクトの概念を応用
非公開Cosenseではなく、Capacitiesを使ってみることも考えました。Capacitiesにはずっと興味があり、新たな使い方にも合いそうなツールだと考え、数日試してみたり、機能を調べてみたりもしました。
Capacitiesの最大の特徴であるオブジェクトを中心としたツール設計は秀逸で、魅力的です。ただ、Cosenseでなんとかやっていけないだろうかと考えていたため、Capacitiesのエッセンスを取り入れつつCosenseで実現できないか考えました。その結果、タイトルの頭に絵文字を付けることでオブジェクトを表現するという方法を思いつきました。うまくいくかはわかりませんが、しばらくこの方法で運用してみます。
NotionはWebclipの保存
Cosenseではページを丸々保存するようなWebclipは難しいので、そこはNotionに任せます。Notionはコメント機能があるため、保存したWebページに行単位でコメントできる点が便利です。
ただし、保存したものを使って発想を広げていく使い方はやはり難しいので、データベースとしての活用の要素も減らし、Cosenseの文芸的データベース的な使い方への移行していければいいと思っています。とりあえずは、もっと考えたりしたいWebページはCosenseのロギングページに貼り付け、コメントを加えたりページとして切り出したりすれば良いと考えています。
1つのツールに限るならObsidianだった
もし1つしかツールを使えないとしたら、おそらくObsidianを選んだと思います。
あらためてほとんど欠点がないツールだと思います。Cosense的なリンク機能があり、公開方法も柔軟で、工夫次第でオブジェクト的な運用も可能です。WebClip機能やブラウザ機能も追加され、コミュニティプラグインの開発も活発で、AI連携も将来的に簡単になりそうです。何らかの事情で1つのツールしか使えない状況になれば、Obsidianを選択するでしょう。機能的に不満はありません。
DayOneとは機能が重複してしまった
これまでロギングツールとして使用していたDayOneですが、Cosenseがロギングの主要ツールになることで機能が重複しています。
本来の日記ツールとして使うか、プライベートなロギングツールとして使用するかを考えた結果、非公開Cosenseよりもさらにプライベートなロギングツールとして使うことにしてみます。時刻や位置情報を自動で記録したり、写真の扱いなどはDayOneは優れているため、とりあえず継続して使っていき、最終的には非公開Cosenseに移行する形にしてもいいかもしれないと考えています。
Workflowyの位置づけが決まっていない
最後に残る課題はWorkFlowyの位置づけです。 1月時点ではメインツールだったWorkflowyの使い方が現状では定まっていません。記録やナレッジ系はCosenseに移行するとして、やることを扱うこともCosenseで試してみたいと考えているため、Workflowyの使い方は今後改めて検討することになっていくと思います。困ったときにはWorkflowyに立ち戻ることも多いので、緊急時のバックアップとして今後も使い続けると思います。