最近のツールのこと(2023年11月)
最近、ツールの使い方を試行錯誤しているうちにやり方が変わり、それに合わせてツールも変更しているので、その記録をしておこうと思う。
DAPシステム
るうさんの記事123の影響を受け、タスク管理の方法を再考し始めた。特に『今日のこと』『明日以降のこと』『やったこと』に分けて業務管理をしているというアイデアに影響を受け、自分だったらどうしたいかを考えた結果、「今日のことは扱いたい、プロジェクトも扱いたい、あとは別にひとまとめでも良い」という形を思いつき、Daily、Project、Allで行動に関する情報を扱えばいいと思うに至った。
この行動に関する情報の扱い方をDAPシステム4と名付けてみた。あえて名付けてみたのは倉下さんの影響だ。DoMAやincシステム、DBCAモデルなど多くの名付けをしているが、ちょっと真似してみようと思った。やってみたら、存外楽しかった。必要な要素の頭文字を取り、呼びやすいように順番を入れ替えてDAPとしてみた。まだ自分の中で整理が完全にできていないという意味で不完全でこれからだけど、割といい感じになっている。
名付けてみてわかったのは、名付けによって解像度が上がることだ。Dailyにはどんな情報を入れたいだろうか、Allだけで足りるだろうかといったように詳細な検討が進みやすくなる。その流れでPの検討が進み、始めはProjectだけを想定していたけれど、Projectまでいかなくても解決したい問題も並べたいからProblem、人に関する情報も扱いたいからPersonといったようにPから始まる単語を見つけて、それもPに含めることにした。
一方で、名付けをすると名付けたものに引っ張られすぎて過ぎてしまうところは気をつけたい。ある情報をALLに入れるべきか、Projectに入れるべきかと悩んでしまうみたいなことになるのは本末転倒なので、うちあわせCast139回でも言っていたようにロジックベースではなく感覚ベースでやっていきたい。
このDAPシステム、当初はLogseqでやっていたのだけど、やっているうちに「これLogseq以外でもできるぞ」となって違うツールで試したい気持ちが出てきた。
Logseq→workflowyとObsidian
その中で選んだのがworkflowyだ。
以前私は、自由に使うためには「定期的なリセット」と「見えなくすること」が大事かもしれないという投稿で強制的なリセットの感覚が大事だからLogseqを使っていると書いた。それに対して倉下さんがworkflowyを使って限りなくリセットの感覚が得られるであろう方法を書いてくれた5。それを読み、たしかにその方法なら問題なさそうだと思っていたため、ちょっと試してみようと思えた。
Logseqではタスクリストと作業記録の両方を扱っていたが、workflowyで作業記録を扱うのは違う気がしたので、タスクリストのみを扱うようにした。すると、作業記録もLogseqでなくていいかもしれないと思い始めた。タスクリストと作業記録の両方を扱うためにLogseqが最適だと考えていたからだ。そこで、作業記録をObsidianに取るようにしてみた。
『ロギング仕事術』を読んで以降、作業記録をより文章で書くように意識し始めた。その結果、アウトライナーよりもテキストエディタな見た目の方がいいかもしれないと思い始めていたところだった。だから、Obsidianはちょうどよかった。
本当はLogseqをもっと使い込むつもりだった。Beta版のSync機能に課金したくらいだ。しかし、PCとタブレットの同期はうまくいったものの、iPhoneのスペックが足りないせいかスマホ側では同期に時間がかかるのは変わらなくて期待したほどの成果は得られなかった。Beta版なので仕方ないものの、LogseqからObsidianに作業記録を移してみようと思う理由の一つになった。
Drafts→Dynalist
workflowyを使おうと理由の一つに、プロセス型アウトライナーのノート機能の再考し始めたからことがある。きっかけはのらてつさんの記事で6、のらてつさんとは違う形でノート機能に再注目してしていった。これまでメインで使っていたLogseqはノート欄の機能がないため、ノート機能のあるworkflowyとDynalistを使ってみようとなった。結果としては、行動を扱うツールとしてworkflowyを使い、Dynalistは文章を書く際に使うことにしてみることにした。
のらてつさんの記事の「アウトライン操作が発生しようがない情報を書く」という記述が特にヒントになって、Dynalistのノート欄に文章を書くという執筆法を思いついた7。こちらもまだまだ改善の余地はあるが、プロセス型アウトライナーを使って文章を書く一つの方法を見つけることができた気がして大変嬉しい。ちなみに、この記事もDynalistで書いている。
その前の数ヶ月はDraftsがいいと思ってて、実際に悪くはないと思っているけれど、Dynalistで文章を書くことにチャレンジするためにDraftsではなくDynalistを使ってみることにした。
Evernote→Apple標準メモ
最後に、EvernoteからApple標準メモを使うようにしたことも書いておく。使用頻度は高くないけれど保存しておきたいものについてはこれまでEvernoteに保存をしていた。ただ、サブスクリプションの見直しをしていて、その結果悪くはないけど割高だと感じ解約をした。
別の用途で使っていたApple標準メモが割とよかったので、Evernoteと同じよう資料保管庫として使ってみることにした。今のところ困っていないので、これで続けてみようと思う。
https://scrapbox.io/practicefield/DAPシステム
https://noratetsu.blogspot.com/2023/10/12-1847.html
https://scrapbox.io/practicefield/Dynalistのノート欄を使って文章を書く